素数に関する式

素数とは1と自分自身しか約数を持たない数。
2,3,5,7,11,13,17,19,23,・・・・
ここでp素数として\frac{1}{1-\frac{1}{p}} を考える。
これらの数の積はどうなるのだろうか?

結論からいうと
\frac{1}{1-\frac{1}{p}}の積)=(\frac{1}{n}の和)

すなわち
\frac{1}{1-\frac{1}{2}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{3}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{5}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{7}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{11}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{17}}\times\cdots=1+\frac{1}{2}+\frac{1}{3}+\frac{1}{4}+\frac{1}{5}+\frac{1}{6}+\frac{1}{7}+\cdots

gooブログで見たとおりx<1のときは

\frac{1}{1-x}=1+x+x^2+x^3+x^4+\cdotsとなるから,

\frac{1}{1-\frac{1}{p}}=1+\frac{1}{p}+\frac{1}{p^2}+\frac{1}{p^3}+\cdots
\frac{1}{1-\frac{1}{2}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{3}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{5}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{7}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{11}}\times\frac{1}{1-\frac{1}{17}}\times\cdots=\left(1+\frac{1}{2}+\frac{1}{2^2}+\frac{1}{2^3}+\cdots\right)\times\left(1+\frac{1}{3}+\frac{1}{3^2}+\frac{1}{3^3}+\cdots\right)\times\cdots

右辺を詳しく書くと・・・
\left(1+\frac{1}{2}+\frac{1}{2^2}+\frac{1}{2^3}+\cdots\right)\times\left(1+\frac{1}{3}+\frac{1}{3^2}+\frac{1}{3^3}+\cdots\right)\times\left(1+\frac{1}{5}+\frac{1}{5^2}+\frac{1}{5^3}+\cdots\right)\times\left(1+\frac{1}{7}+\frac{1}{7^2}+\frac{1}{7^3}+\cdots\right)\times\cdots

左からある程度順に展開すると,各項は
1\times 1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=1
\frac{1}{2}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{2}
\frac{1}{3}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{3}
\frac{1}{5}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{5}
\frac{1}{7}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{7}
\frac{1}{11}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{11}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1\times\frac{1}{2^2}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{4}
1\times\frac{1}{3^2}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{9}
1\times\frac{1}{5^2}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{25}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\frac{1}{2}\times\frac{1}{3}\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{6}
\frac{1}{2}\times\frac{1}{5}\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{10}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\frac{1}{3}\times\frac{1}{5}\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{15}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1\times\frac{1}{2^3}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{8}
1\times\frac{1}{3^3}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{27}
1\times\frac{1}{5^3}\times1\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{125}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\frac{1}{2^2}\times\frac{1}{3}\times 1\times 1\times 1\times 1\times\cdots=\frac{1}{12}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これにより,各項は
1,\quad \frac{1}{2},\quad \frac{1}{3},\quad \frac{1}{4},\quad \frac{1}{5},\quad \frac{1}{6},\quad \frac{1}{7},\quad \frac{1}{8},\quad \frac{1}{9},\quad \frac{1}{10},\quad \frac{1}{11},\quad \frac{1}{12},\quad \cdots
となることが分かるだろう。各項が重複することはないことに注意したい。証明が必要だがここでは省略する。
また後日。

以上から(\frac{1}{1-\frac{1}{p}}の積)=(\frac{1}{n}の和)
が成り立つ。これはオイラーが発見した式である。

牛乳パックの形続き

 下書きして編集したり、texの表示を確認することのやり方が分った。
これからは下書きをして確認しながら作業してからアップしましょう。


給食の牛乳パックが、直方体の形から立方体の形に変わった。「どうして?」と聞く先生がいたので、たぶん表面積を小さくして紙代を節約したのではないか、と答えた。
 「体積が一定の条件で、表面積が最小となる直方体は立方体である」ということは知っていたが、実際に数式を使って調べたことはなかった。そこで数式を使って調べることにした。

x, y, zを直方体の縦、横、高さとする。この直方体の体積をaとすれば、
xyz=aである。
また、表面積をSとすれば、S=2(xy+yz+zx)である。

「体積が一定の条件で、表面積が最小となる直方体は?」というのは
xyz=aの条件の下で、Sが最小となる条件を求めよ、と言うことである。

まず、xyz=aであるから、xy=\displaystyle\frac{a}{z}, yz=\displaystyle\frac{a}{x}, zx=\displaystyle\frac{a}{y}

 したがって、S=2(\displaystyle\frac{a}{x}+\displaystyle\frac{a}{y}+\displaystyle\frac{a}{z})が最小になる条件を求めればよい。

 仮定より、x,y,z,a>0であるから\frac{1}{x},\frac{1}{y},\frac{1}{z}>0

したがって、よく知られている不等式を用いて、

\frac{a}{x}+\frac{a}{y}\geq 2\sqrt{\frac{a^2}{xy}}
(等号が成り立つのはx=yのとき)

これより、
S=2(\frac{a}{x}+\frac{a}{y}+\frac{a}{z})\geq 4\sqrt{\frac{a^2}{xy}}+\frac{2a}{z}
(等号が成り立つのはx=yのとき)

ここで、x=yとおくと、S=4\sqrt{\frac{a^2}{x^2}}+\frac{2a}{z}

x> 0, a>0、また、xyz=aから\frac{a}{z}=xy=x^2より、

S=4\sqrt{\frac{a^2}{x^2}}+\frac{2a}{z}=\frac{4a}{x}+2x^2


したがって、
「体積が一定の条件で、表面積が最小となる直方体は?」というのは
xyz=aかつx=yの条件の下で、
S=\frac{4a}{x}+2x^2の最小条件を求めることに帰着する。

そこでS=S(x)=\frac{4a}{x}+2x^2として、
S'(x)=-\frac{4a}{x^2}+4x

S'(x)=0より、極値を与えるxを求めると、

-\frac{4a}{x^2}+4x=0より

-\frac{a}{x^2}+x=0

-a+x^3=0

x^3-a=0

ここで\alpha=a^{\frac{1}{3}}とおくと

(x-\alpha)(x^2+\alpha x+\alpha ^2)=0

x^2+\alpha x+\alpha ^2>0より

x=\alpha=a^{\frac{1}{3}}

したがって、[tex:0a^{\frac{1}{3}}]ではS'(x)>0

S(x)は単調増加

これよりS(x)x=a^{\frac{1}{3}}で最小となる
z=\frac{a}{x^2}からz=a^{\frac{1}{3}}

最小値はS=S(\alpha)=\frac{4a}{\alpha}+2\alpha^2

a=\alpha^3よりS(\alpha)=4\alpha^2+2\alpha^2=6\alpha^2

すなわちSが最小となるのはx=y=z(=a^{\frac{1}{3}})のときであるから,
立方体になるときである。

牛乳パックの形

給食の牛乳パックが、直方体の形から立方体の形に変わった。「どうして?」と聞く先生がいたので、たぶん表面積を小さくして紙代を節約したのではないか、と答えた。
 「体積が一定の条件で、表面積が最小となる直方体は立方体である」ということは知っていたが、実際に数式を使って調べたことはなかった。そこで数式を使って調べることにした。

x,y,zを直方体の縦、横、高さとする。この直方体の体積をaとすれば、
xyz=aである。
また、表面積をSとすれば、S=2(xy+yz+zx)である。

「体積が一定の条件で、表面積が最小となる直方体は?」というのは
xyz=aの条件の下で、Sが最小となる条件を求めよ、と言うことである。

 下書きしてたら、texの所の表示を確認したくなったので、「保存」したら、本書きになってしまって、下書きに戻れなくなった。下書きに戻れると便利なのに・・・。誰か教えて下さい。今日はこの辺で。

1年ぶり

 1年ぶりの日記。
 こちらのブログの編集の仕方に今ひとつ慣れていないため、ブログ更新がおろそかになってしまった。よく見ると管理画面に下書きできるようになっていることが分かったので、今後は下書きをたくさんためて書くことにする。
 今日の所はこれで・・・。また始まります。

実際の作図

実際の作図では次のようになります。

半径1の円で,まず円周上に1点Aをとります。直径OAと垂直な直径(水平線)を引きます。
OM=1\over 2に取ります。垂直二等分線の作図でMは求まります。
このときMA=\frac{\sqrt{5}}{2} です。
Mを中心として,MAを半径とする円と水平線との交点をNとすると
ON=NM-OM=\frac{\sqrt{5}}{2}-\frac{1}{2}=\frac{\sqrt{5}-1}{2}

正五角形の1辺の長さxは
x^2=1^2+\left(\frac{\sqrt{5}-1}{2}\right)^2であり,
xは直角をはさむ2辺が
1と\frac{\sqrt{5}-1}{2}である直角三角形の斜辺として求められますから

ANが求める長さxとなります。
図はAN=ABとして,点Bを求めたところです。あとは点C,D,E
をとれば良いのです。

半径が1の円に内接する正五角形

半径が1の円に内接する正五角形を考えます。その作図方法も考えると、これからの円周等分方程式 x^5-1=0 の解についても考えやすくなります。

こんな感じの五角形。

早速記号などを入れます。

 この五角形をかくには、1辺の長さを求めます。
その長さで円を切っていけばいいのです。



二重根号が出てくるので、式が見づらいですが・・・。
 今回は作図法を・・・・。

円の半径を1とし,正五角形の1辺の長さをxとします。
すると図のように正五角形の性質から
∠BAF=36度, ∠ABF=54度 ですから,∠AFB=90度
つまり,△ABFは直角三角形です。

∠AFOも90度となりますから,△AOF∽△ACM
したがって,AO:AC=OF:CM

正五角形の1辺が1のとき対角線の長さは\frac{1+sqrt{5}}{2}でしたから
正五角形の1辺がxのとき対角線の長さは \frac{1+sqrt{5}}{2}x です。

これより,

1:\frac{1+sqrt{5}}{2}x=a:\frac{x}{2}
比の性質から
\frac{1+sqrt{5}}{2}ax=\frac{x}{2}

したがって, (1+\sqrt{5})a=1

これから, a=\frac{1}{1+\sqrt{5}}

分母を有理化すると a=\frac{\sqrt{5}-1}{4}

△ABFで
x^2=AB^2=BF^2+AF^2

ここでBF^2=b^2=(1-a)^2=\left(\frac{5-\sqrt{5}}{4}\right)^2

AF^2=1^2-a^2=1-\left(\frac{\sqrt{5}-1}{4}\right)^2

x^2=\left(\frac{5-\sqrt{5}}{4}\right)^2+1-\left(\frac{\sqrt{5}-1}{4}\right)^2=\frac{5-\sqrt{5}}{2}

x^2=\frac{5-\sqrt{5}}{2}=\frac{10-2\sqrt{5}}{4} より

x=\frac{\sqrt{10-2\sqrt{5}}}{2}

これでxは求まりましたが,問題はxの長さの作図法です。

それには,次のようにします。

x^2=\frac{5-\sqrt{5}}{2}=1+\frac{3-\sqrt{5}}{2}=1+\frac{6-2\sqrt{5}}{4}

ここで\frac{6-2\sqrt{5}}{4}=\left(\frac{\sqrt{5}-1}{2}\right)^2 ですから

x^2=1^2+\left(\frac{\sqrt{5}-1}{2}\right)^2

となります。するとxは直角をはさむ2辺が
1と\frac{\sqrt{5}-1}{2}である直角三角形の斜辺として求められます。