行列式の計算

50年前に学んだ数学の復習。

行列式の計算だ。少しずつ復習して、問題の演習に入った。

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この等式を証明せよ、という。

行列式の列や行を足したり引いたりして、行列式を変形

してみたが、うまくいかないので、基本に戻り、左辺を展開した。

この行列式の値をDとすると、展開公式により、

D=(b+c)^2(c+a)^2(a+b)^2+2a^2b^2c^2-a^4(b+c)^2-b^4(c+a)^2-c^4(a+b)^2

となる。 

第1項と第3項を(b+c)^2でくくり、式を変形すると、

(b+c)^2\{(c+a)^2(a+b)^2-a^4\}+\{a^2b^2c^2-b^4(c+a)^2\}+\{a^2b^2c^2-c^4(a+b)^2\}

2乗の差を和と差の積に因数分解して整理すると、

(b+c)^2\{2a^2+(b+c)a+bc\}\{(b+c)a+bc\}

              +b^2\{ac+b(c+a)\}\{ac-b(c+a)\}

                    +c^2\{ab+c(a+b)\}\{ab-c(a+b)\}

ここで、 (b+c)a+bc=bc+ca+ab

となるから、以下bc+ca+ab=Aと置いて式を変形整理すると、

D=(b+c)^2(2a^2+A)A+b^2A(-bc+ca-ab)+c^2A(-bc-ca+ab)

各項がAを因数に持つので、両辺をAで割り、

-bc+ca-ab=A-2bc-2ab-bc-ca+ab=A-2bc-2caより、

D/A=(b+c)^2(2a^2+A)+b^2(A-2bc-2ab)+c^2(A-2bc-2ca)

 この式が2A^2であることを示せば良い。

以下つづく